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「断る、と言いましたら?」
その問いに セロは清々しい程の笑みを零しながら、自分からレッカーの手を取る。
「何度だって……それこそ、土下座したって頼むさ。 お前の明晰な頭脳は必要な気がするからな」
その言葉を聞き、レッカーも手を握り返して何とか立ち上がる。
「気がする、って……。 ですが、私にも色々あるので貴方の力になりましょう。 宜しく お願いします、セロ様」
右膝を折り、忠誠を誓うレッカー。 切り傷が痛む筈なのに、その表情は それを一切感じさせなかった。
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