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そんなやり取りが思い浮かぶ。姉は本人には大分都合の良い記憶力をしている。
嫌でも毎日対面するので、嫌でも解るようになって仕舞い、私は姉を熟知して仕舞った。
何かするごとに私の脳裏にちらつく姉。
そんな、私が姉に抱く感情は憎悪だった。
憎くらしい!
憎い!
憎い!
憎い!
憎い!
知り合いに嫌いな人は何人かいるが、その好き嫌いの感情とはスケールが違う。
時折、苦しくなる。
時折、泣きたくもなる。食欲も無くなり、私はじわじわと弱っていく。
この悍ましい感情が私を苦しめる。この感情が姉に束縛されている実感を私に与える。
そう、何かにつけて私を束縛する姉。
なにをするにしても姉と比較される私。
どうして私が比較されるの!されなきゃならないの!あんな非の打ち所の無い人と姉妹だからって比較されるなんて・・・意味が解らない!皆、姉さんみたいにって言うけど、私は姉の二番煎じなんかじゃない!
姉の様にはならないし、なれない!
私は私なの!
私は、姉に復讐しなければ気が済まない。私は、姉に同じ気持ちを味わって貰わないと気が済まない。
私は姉から全てを奪ってやると決めたの。
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