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そこは、
とある海に浮かんでいる船の中。
まだ夜が明けきっていない船内で、
どたばたと忙しく走り回る船員たち。
その中に、
一際輝く何かが、
負けじと動き回っている。
つい先日、
この船にやっかいになることになった彼は、
まだ幼く、
発達途上なため、
周りの男共に比べ、
やはり小さい。
まぁ、
本人に言うと、
後が面倒なので、
誰も言わないのだが。
さらに言えば、
仲間になったのが最近だが、
覚えが早く、
凄く働くと言うこともあり、
彼を仲間と認めているから、
言わないと言う理由もある。
とにかく、
そんな彼が、
人の流れに逆らうように、
人をかきわけて進む先は、
船の甲板だ。
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