62人が本棚に入れています
本棚に追加
そこは、
とある海に浮かんでいる船の中。
まだ夜が明けきっていない船内で、
どたばたと忙しく走り回る船員たち。
その中に、
一際輝く何かが、
負けじと動き回っている。
つい先日、
この船にやっかいになることになった彼は、
まだ幼く、
発達途上なため、
周りの男共に比べ、
やはり小さい。
まぁ、
本人に言うと、
後が面倒なので、
誰も言わないのだが。
さらに言えば、
仲間になったのが最近だが、
覚えが早く、
凄く働くと言うこともあり、
彼を仲間と認めているから、
言わないと言う理由もある。
とにかく、
そんな彼が、
人の流れに逆らうように、
人をかきわけて進む先は、
船の甲板だ。
最初のコメントを投稿しよう!