~プロローグ~

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そこは、 とある海に浮かんでいる船の中。 まだ夜が明けきっていない船内で、 どたばたと忙しく走り回る船員たち。 その中に、 一際輝く何かが、 負けじと動き回っている。 つい先日、 この船にやっかいになることになった彼は、 まだ幼く、 発達途上なため、 周りの男共に比べ、 やはり小さい。 まぁ、 本人に言うと、 後が面倒なので、 誰も言わないのだが。 さらに言えば、 仲間になったのが最近だが、 覚えが早く、 凄く働くと言うこともあり、 彼を仲間と認めているから、 言わないと言う理由もある。 とにかく、 そんな彼が、 人の流れに逆らうように、 人をかきわけて進む先は、 船の甲板だ。
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