再会のじかん

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****************** 「土方さん、山崎です。少しよろしいですか?」 「ああ山崎か、入れ」 襖を開け、一礼して部屋に入ると土方の前に正座する。 しかしどう切り出したらいいものか…、となかなか話を切り出せない山崎。 そんな様子をみた土方は自分から口を開いた。 「……さっきの声、やっぱりあの文のリンとか言う女だったのか?」 土方に問われ、山崎は深いため息をつきならがら小さく頷く。 「はい…。なんとか大坂に追い返そうとしたんですがなかなか諦めなくて…」 そう言うとバッと手をつき、深々と土下座しだす。 そんな山崎に土方は思わずビクリと肩を揺らした。 「副長後生ですっ!! アイツを……リンをなんとか説得して頂けないでしょうか!! どんな手を使ってもいいんです!! なんとかしてアイツを屯所から追い出さないと、新撰組はおしまいです……っ!! もう、土方さんしかアイツをどうにか出来る人いないんです!!」 滝のような豪快な涙を流しながら必死に懇願する山崎。 そんな山崎の剣幕に土方はさすがにイヤとは言えずに 「お、おぅ」 と顔をひきつらせながら頷いた。 .
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