再会のじかん

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そして一通り妄想に浸り気が済むと、一呼吸おいて大きく息を吸い込み、叫んだ。 「たのもぉぉぉぉぉぉッ!!」 しばらくすると門の内側にドタドタと隊士達が集まってきた。 皆なんだどうしたとどよめいている。 そして1人の平隊士がゆっくりと門を開くと、そこにはニコニコした1人の少女。 ?????? シ――――ン…… 静寂が広がる。 間が気持ち悪かったのか門を開けた平隊士が弱々しい声で少女に問いかけた。 「あ、あの~何かご用で……?」 平隊士ががそう言うと少女は開口一番こう言った。 「ススムちゃん」 「………………は?」 平隊士が間の抜けた声を出し、首を傾げる。 「だからぁ、ススムちゃんですよ~。 ここにいるんですよね? ススムちゃんのところまで案内して下さいっ」 少女は大きな瞳で見上げながら平隊士の手を両手でぎゅっと握る。 そんな少女に少しドキッとしながら平隊士はオドオドする。 「えっ、あああの、“ススムちゃん”って一体…?」 「え~分からないんですかぁ? ススムちゃんですよ~? つやつや黒髪のスラッとしたイケメンですよ。 あ、新撰組の中で一番かっこいい人連れてきて下さいよ、それがススムちゃんですから」 「そ、そんな事言われても……」 少女の抽象的過ぎる説明に平隊士が戸惑っていると、凄まじい足音が近づいてきた。 山崎である。 山崎は平隊士をかき分けてリンを見つけると持ち前の素晴らしい跳躍力で思い切り地面を蹴った。 「ゴルァァァァ!!このくそリンがぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ぐふぉっ!!」 猛スピードで駆けてきた山崎の跳び蹴りをモロに食らい、吹っ飛ぶ少女。 .
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