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俺こと槙野京一が森崎瑛理珠の毒牙にかかって―――、訂正、彼氏になって3日くらいが経とうとしていた。
今日は瑛理珠がカップルらしいことをしたい、ということで、放課後机を合わせて教室で微分積分の宿題をやっていた。
うん、普通のカレカノらしいことはしているし、周りからみれば言い逃れしにくいが一緒に宿題をやっているだけ、と言い訳する事もできる。
それに、学年トップクラスの森崎瑛理珠に宿題を教えてもらえるなんて特典つき。
こんな風に毎日過ごせたらいいな―――。
なんて思っていた。
「嫌よ、毎日京一くんと宿題だなんて。私にとって勉強は片づけるものよ。ってわけで、京一くん、手を止めてないでさっさと増減表でも書きなさいよ。」
「相変わらず人の心読むな、お前ってヤツは、、、」
「四の五の言わないで手を付けて。それとも私に手を付ける?」
「はいはい、やりますやります!」
と、京一は宿題に戻ったのだった。
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