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(大分……、ましには
なったかな……?)
「素体」が綺麗になった所で
次に行ったのは、
パーツの合わせ目、
「パーティングライン」
を消す作業に入った。
プラモデルを組んだ人は
分かるだろうが、
必ずも、ピッタリ合う物でも、
パーツに段差が出ないと
言う事は少ない。
だから、質感を出す為に
合わせ目を消す作業は
欠かせない。
セラミック製のカッターで
おおまかに削り、
さっきのスポンジペーパー
で仕上げる。
これだけでも、
さっきまでバリ付きだった
「素体」も立派に見える。
(「素体」はこれでいいな。
次は、「頭」か……)
「彼女」の「頭」に、髪は
有るものの、顔が無い。
例えて言うなら、
のっぺらぼうなのだ。
此れには、流石の俺にも
難しかった。
何せ、人形の目を描き入れる
なんて事は、初めてだったから。
色々試行錯誤して、
どうにか描けたが、
やはり難しいものだ。
口に紅を入れては見たが
いかんせん不釣り合いに
見えたので、墨入れだけにした。
後は、「素体」に「頭」を
付けてやって、完成。
衣装は、種類がなかったので、
流行(?)のメイド服を選んだ。
(……出来た)
作り終って、一息入れる。
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