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仕方がないので、
起きて部屋の電気を付けて
確認してみる。
2m先に香奈美を入れた筈の
ボックスが、止め具が
外れた状態で転がって
俺の側に香奈美が居た。
「酷いじゃない、いきなり
監禁するなんて……!」
激怒する香奈美。
(俺は確かに香奈美を
ボックスに入れたのに、
俺のベッドに来て、
耳を引っ張って来た。
という事は……)
「夢じゃ、ないよな?」
返答する香奈美。
「ようやく分かった?」
「信じられるかよ……。
どうして動くんだ?
原理はどうなってんだ?」
色々調べてみようとするが、
それを拒む香奈美。
「ち、ちょっと待ってよ!
何する気なの!?」
「え……?あ、ああ。
すまない……。香奈美。
原理が気になったから、
つい我を忘れちまった」
とりあえず、香奈美が
動く事は理解する事にした。
ボックス開けてまで、
それを証明されたんじゃ
認めない訳にはいかない。
しかし、普通に組んでて
こんなに動く物なのか?
ドールってのは……?
よく分からん……。
「全く……。相変わらず
マイペースなんだから……。
所で、幸ちゃん。
学校の方はどう……?
ちゃんと行ってる?」
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