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『願望よ、願望っ!
男なんて皆、一緒!
自分の欲求不満を
解消したいだけなのよ!』
『偶然に決まってる!
貴方が幸ちゃんを
信じなくて、どうするのよ!
彼女なら尚更でしょ!』
私の中で、葛藤している。
強いて言うなら、
『天使』と『悪魔』が。
(でも、確かめてみたい。
何故、私を作ったのか。
その気になれば、他の子に
するのに……。
こうなったら……、
実行するのみ、ね……)
夕方、玄関のドアが開く。
ガチャン……。
(あっ、幸ちゃんが帰ってきた。
作戦……開始……!)
「只今~、香奈美」
早速、玄関で幸ちゃんを迎える。
「おっ……お帰りなさいませ。
御……、御主人様❤」
早速、昼のTVに出ていた子の
真似をする。
(さぁ……、どうなの……?)
「あ、ああ……。只今」
少し動揺するも普通に
返答する幸ちゃん。
「……お疲れ様。
ご飯にする?お風呂にする?
それとも……ワ・タ・シ❤?」
(ちょっとベタかな……?)
「何?支度したのか?
その体で?」
(あっ……!
今の私の体って、
1/6で小さいんだったわ……!)
「ゴ、ゴメンなさい……。
出来なかった……」
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