Turn2 同棲

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あ、そうだ……。   「ねぇ、幸ちゃん。 今思い出したんだけど、 聞きたい事が二つあるの。 聞いても良い?」   「何だ?香奈美」   「『G』撃退用に武器 使ったんだけど……。 どうして、私のボックスに あんな物騒なのがあるの? 剣とか、銃とか……」   「それは、香奈美と一緒に 付属になってたからだ。 わざわざ俺が買って来る訳 ないだろう? 戦争する訳でも無し。 ……って、ちょっと待て。 香奈美。『G』って、 まさかアレか……?」   「うん。素早しっこくて 黒いアレ」   「……よく退治出来たな。 その体で」   「感謝してよね。 嫌々ながらも後始末まで したんだから」   「ああ、ありがとう……。 で、もう一つの質問は何だ?」   「どうして、私を作ったの? その気になれば、 他の娘だって作れたのに……」   「何だ、その事か……。 香奈美を思い出したのさ。 作るずっと前に、な」   「……えっ?」   「常に一人で寂しいからって 言うのもあったが、虹が、 俺の命の恩人でもある香奈美を 思い出させてくれた。 当時の俺に唯一、『命の尊さ』と 『愛』を教えてくれた……。 だからこそ、作った……。 それが理由だ。 ……ちょっとキザだったかな?」
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