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ど、ど、ど、どうしよう!?
まだ、私にそんな準備
出来てないのに~……。
「香奈美、どうした?」
「あの……幸ちゃん。
やっぱり一緒じゃないと
駄目……?」
「いや、そのサイズで
浴槽は無理だろ……。
溺れるぞ」
「問題そこなの!?」
「……あ、そうか。すまない」
「全く……。分かるでしょ?
女の子なんだから」
「え~と……、アクリルで
良いよな?」
おもむろに、溶剤入りのビンを
取り出す幸ちゃん。
「って、溶剤⁉駄目駄目駄目!
確かに体はプラスチック
だけど!」
「俺が拭いてやるから」
「……それでも、駄目!」
「一瞬考えたな。なら定番だが、
これでどうだ?」
…………洗面器にお湯。
そして、ポット……?
「湯沸かし器だ。
そのままじゃ、熱いから
後で水足せば丁度いいだろう」
「……まぁ、定番ね」
アニメとかで見たけど、
まさか体験するとは
思わなかった。
……しかも、幸ちゃんの前で。
(……恥ずかしい)
「気分はどうだい?」
「なんか変な感じ……。
浴室で、湯船が洗面器って。
茶碗でなくて良かった……」
「なんか、言ったか?香奈美」
「……何でもない」
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