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っ…くそっ!!!!
何であんなに魔物が居るんだよ。
めんどくせぇー。
今回のギルドはBランクだろ?!
アイツ(マスター)計りやがったな。
今、ある森で本当にめんどくさくしているのは、ギルド最強ランクZZクラスの主だ。
基本、面倒くさがり屋なのでこういった下級ランクの仕事は受付無い。
だが、今回はギルドランクに似合う者達が居ないと言う理由だけに、主が呼び出された。
「…!コラっ!暁!
ちゃんとやりなさいよね!」
「テェンメェ!
何もしてねーのにほざくな!」
「うるさぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!」
甲高い女性の声が、森中に響いていた。
「あんさぁ…楓…
もう少し声小さく出来ない訳?」
あの甲高い声の主は楓と言うらしい。
そして、些か冷め気味なのが、暁と言うらしい。
暁「今回のギルドは楓のだろ…?
何で俺迄…」
軽く落胆しつつも、周りの気配は見逃さずに。
楓「っ!わぁ…私1人じゃ、む…無理だからよぉ…
ギルド最強ランク何だから、手伝いなさいよ!」
暁「それ、俺の手柄になんねーし…」
そう、ギルドランクが幾ら高いだろうが自分のクエストでなければ、報酬も得られないし…
手伝いってより、無理矢理連れてこさせられた?って感じだし。
暁「さっさと終わらせろ。」
楓「って!何寝てんのよ!」
俺は木陰に背を任せたうっすらと瞼を閉じる。
周りの気配からして、俺が出る幕もあるまい。
こんな雑魚共に手を下すなんざ、無意味だ。
楓「あぁー、もぉ!!!!!
《ファイヤドール》」
ファイヤドールね、初級魔法の中でも上位に達するであろう、炎魔法だ。
あの楓がねぇ…
ファイヤドールを放った後の光景は焼き野原がちょこんとあるだけだ。
威力はまだまだ…
楓「お…おわったぁぁぁ!!!!!!!!!」
ガッツポーズをして、本当に女なのか疑いたくなる。
暁「おせぇよ…」
ふぁぁ~。
と欠伸をし、楓へと近付く。
楓「これでも頑張ったんだからね!」
イィー!!!!!
と口を開き、白い歯が目立つ。
暁「ギルド帰んぞ《転移》」
暁は楓の首根っこを掴み、ギルドへ帰る為に転移を使いその場から消えた。
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