第一章

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っ…くそっ!!!! 何であんなに魔物が居るんだよ。 めんどくせぇー。 今回のギルドはBランクだろ?! アイツ(マスター)計りやがったな。 今、ある森で本当にめんどくさくしているのは、ギルド最強ランクZZクラスの主だ。 基本、面倒くさがり屋なのでこういった下級ランクの仕事は受付無い。 だが、今回はギルドランクに似合う者達が居ないと言う理由だけに、主が呼び出された。 「…!コラっ!暁! ちゃんとやりなさいよね!」 「テェンメェ! 何もしてねーのにほざくな!」 「うるさぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!」 甲高い女性の声が、森中に響いていた。 「あんさぁ…楓… もう少し声小さく出来ない訳?」 あの甲高い声の主は楓と言うらしい。 そして、些か冷め気味なのが、暁と言うらしい。 暁「今回のギルドは楓のだろ…? 何で俺迄…」 軽く落胆しつつも、周りの気配は見逃さずに。 楓「っ!わぁ…私1人じゃ、む…無理だからよぉ… ギルド最強ランク何だから、手伝いなさいよ!」 暁「それ、俺の手柄になんねーし…」 そう、ギルドランクが幾ら高いだろうが自分のクエストでなければ、報酬も得られないし… 手伝いってより、無理矢理連れてこさせられた?って感じだし。 暁「さっさと終わらせろ。」 楓「って!何寝てんのよ!」 俺は木陰に背を任せたうっすらと瞼を閉じる。 周りの気配からして、俺が出る幕もあるまい。 こんな雑魚共に手を下すなんざ、無意味だ。 楓「あぁー、もぉ!!!!! 《ファイヤドール》」 ファイヤドールね、初級魔法の中でも上位に達するであろう、炎魔法だ。 あの楓がねぇ… ファイヤドールを放った後の光景は焼き野原がちょこんとあるだけだ。 威力はまだまだ… 楓「お…おわったぁぁぁ!!!!!!!!!」 ガッツポーズをして、本当に女なのか疑いたくなる。 暁「おせぇよ…」 ふぁぁ~。 と欠伸をし、楓へと近付く。 楓「これでも頑張ったんだからね!」 イィー!!!!! と口を開き、白い歯が目立つ。 暁「ギルド帰んぞ《転移》」 暁は楓の首根っこを掴み、ギルドへ帰る為に転移を使いその場から消えた。
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