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暁「ったく!あの野郎ぶっ殺す!」
楓「まだ怒ってるの?」
俺達は無事にギルドへ到着していた。
その間ずっとギルドマスターであるアイツをブチノメソウと考えていた。
絶対に何か考えて…
いや寧ろ何にも考えて無いに等しいだろうなぁ…余計ムカつく。
暁「俺は、自分のクエストやりたいの!」
楓「お兄ちゃん、昨日もクエストやってたじゃない!」
そう、コイツ楓は俺の妹だ。
そして、クエストは昨日もその前もやってたさ。
が、金が貯まんないって何なんだよ。
暁「今日はアイツを始末する…ふ…フフフ…」
俺は口元を緩ませ、ニヤリと不気味な笑みを溢した。
楓は余程キモかったのか、引き気味だ。
妹よ…これが兄貴の本性なり。
コンコンッ!
軽やかに無駄にデカイ扉を叩く。
すると中からまだ若いであろう男性の声がした。
「どうぞ~」
暁、楓『失礼します』
二人揃って一礼し、先程迄の荒々しい言葉使いから一気に変わった。
「二人共お疲れ様。」
暁「テェメェェ…計ったな?!」
俺はギルドマスターである、兄貴にドスの効いた声で睨む。
「あっ…暁…?落ち着け!」
ギルドマスターである兄貴は後ずさる。
楓「紅にぃも懲りないね~」
どうやら、ギルドマスターである人物は紅と言うらしい。
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