第一章

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暁「ったく!あの野郎ぶっ殺す!」 楓「まだ怒ってるの?」 俺達は無事にギルドへ到着していた。 その間ずっとギルドマスターであるアイツをブチノメソウと考えていた。 絶対に何か考えて… いや寧ろ何にも考えて無いに等しいだろうなぁ…余計ムカつく。 暁「俺は、自分のクエストやりたいの!」 楓「お兄ちゃん、昨日もクエストやってたじゃない!」 そう、コイツ楓は俺の妹だ。 そして、クエストは昨日もその前もやってたさ。 が、金が貯まんないって何なんだよ。 暁「今日はアイツを始末する…ふ…フフフ…」 俺は口元を緩ませ、ニヤリと不気味な笑みを溢した。 楓は余程キモかったのか、引き気味だ。 妹よ…これが兄貴の本性なり。 コンコンッ! 軽やかに無駄にデカイ扉を叩く。 すると中からまだ若いであろう男性の声がした。 「どうぞ~」 暁、楓『失礼します』 二人揃って一礼し、先程迄の荒々しい言葉使いから一気に変わった。 「二人共お疲れ様。」 暁「テェメェェ…計ったな?!」 俺はギルドマスターである、兄貴にドスの効いた声で睨む。 「あっ…暁…?落ち着け!」 ギルドマスターである兄貴は後ずさる。 楓「紅にぃも懲りないね~」 どうやら、ギルドマスターである人物は紅と言うらしい。
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