卯月

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ソイツは、 俺の腕を拘束し、 脚もうまく絡めて身動きが とれないようにした。 だから、抵抗しようにも、 思うように身体が動かない。 あがらう俺を押さえつけて、 首筋に舌を這わせる。 そして、制服に手をかけた。 はだけたわき腹を触れられ、 その冷たい感触にぞっとした。 なんて冷たいんだ。 そして、太腿をまさぐられ、 下半身に手が入った時、 意識が遠のくような 眩暈がした。 -犯される。 ただ、そのことだけが、 頭の中を矢のように 突き抜けた。
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