卯月

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俺は目の前にいる、少年?が この世のものではないってことだけは わかった。 だって、こんな非現実的なヤツがいるわけがない。 頭が混乱して、 恐ろしくて、 声も出せない俺に、 その少年?は近づいてきた。 『300年、待ったぞ。 この夜を』 そう言って、 俺の腕をつかんだ。 氷に触れたように 冷たい。 確かな、「人の肌の感触」 こいつは、幽霊なのに、 なんで温度とか、 感触があるんだろう、 と その刹那、 思った。
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