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「さて…なら俺は少しあっちの救援行ってくるから…エアリスは頼んだぞ。」
抱えているエアリスをマリンに渡そうとする。
彼女を連れたまま戦場に行くわけにはいかないからだろう。
「ヤダッ!!」
「えー…」
しかしエアリスは見事に断った。
マリンの笑みが黒くなり、雪野は警戒して一歩下がる。
「おいおい…こんな時にまでワガママ言うなよ…。つか何でこんなに戦鬼に拒絶反応示すんだ?」
「それはエアリス様が戦鬼に拐われかけた事があるからです…。戦鬼は人身売買の組織ですから…」
「何だと!?」
「言ってませんでしたか?……と、エアリス様!ワガママはいい加減止めて下さいね。」
雪野にしがみついているエアリスをいい加減マリンが離す。
「人身売買…ねえ。それは許せないな…」
その言葉を残して雪野は屋敷内から出た…
そしてクラセリアと戦鬼が戦っている戦場へと現れる。
彼にしては珍しく、怒りを少し露にし、冷気を洩らした様子で…
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