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「質問?ハッ!誰が答え………」
「答えなければすぐにでも首を胴体から斬り離す。」
一瞬。
そう、炎鬼が瞬きをしたと同時に雪野は彼の後ろに回っており、そして氷の刀を構えていた。
そして左手左足まで凍らせて完全に動けなくする。
「まずは人身売買についてだ。買い取った奴を全て吐け。」
「し、知らねえよ!」
「早く答えた方がいいぜ?氷で拘束してるんだ。すぐに体温を奪われて死ぬか…手足が壊死するだろうな。」
「……っ!」
炎鬼は顔を強張らせる。
言って逃れるか…それとも黙りでいくか…どちらが得か考えているのだ。
「言え。」
そしてその答えは首に氷刀が触れたと同時に出た。
「貴族のクロードだ…あとはオークションに出したんだから知らねえ。」
「クロード…ねえ。さて、後はオークション会場の場所を全て吐いて貰うぞ?」
◇◇◇
「ほ、ほら全部答えたんだから解放してくれよ!」
「そうだな。」
やがて人身売買について全ての情報を炎鬼から聞き出した後、雪野は氷を消す。
「売られた人間の痛みだ、しっかり味わっとけ。」
そして炎鬼が安心したのもつかの間。
雪野は周りに被害がないよう、炎鬼の背後に何重にも氷の壁を魔法で創った後…
全力で炎鬼を殴り飛ばした。
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