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要するに試験があろうがなかろうが雪野には何ら関係はないのだ。
そしてそれを聞いた真早貴とキースは一直線に雪野に詰め寄る。
「雪野っち。今何と言ったのよな?」
「雪野君…ちょっとその発言はいけないんじゃないッスかね?」
「いや…んな事言われてもな…」
ちなみに二人は雪野のレベルを知っている。
実技についてはタッグ試験の様子からして分かっているし、学力についても氷の魔法を雪野が使っているため同様だ。
「私も少し心配なのじゃ。」
と、ここで会話に混ざってきたのは猫耳と尻尾が特徴的な少女、ミーシャだ。
「いや…何で俺に相談してくるんだよ…。」
何度も述べているが、雪野は面倒事には敏感だ。
そして彼らが自分の元に集まってきた…と、いう事は何を意図としているのか、瞬時に理解している。
「もちろん!」
「勉強と魔法を!」
「教えて欲しいからじゃ!」
ちなみに最初に言ったのが真早貴、次がキースで最後がミーシャだ。
三人が雪野に近づいた理由は同じだったため、息のあった連携を発揮してくれた。
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