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「断る。」
途端に、バッサリ切り捨てられたのよなー!と真早貴が叫ぶ。
二人もやはり…という顔をしていた。
「何で俺がお前らにわざわざ付き合ってやらなきゃいけないんだ…。せっかく試験週間とかですぐに帰れるんだから俺はのんびり過ごす!」
雪野の言う通り、期末試験の前の週は試験週間という事で授業が昼までで終わる。
これは普段学園に縛られている雪野にとってはとても魅力的な時間だ。
そう簡単に彼が引き受けるとは思えない。
「雪野、頼むからお願いを聞いて欲しいのじゃ!」
ミーシャがこの通り…と雪野にお願いするが彼はこの場から逃れるため、まともな意見を用意していた。
「いや、一人でやれるだろ…。」
「「「一人でやるのは無理!」」」
「即答すんな。…つかお前らよくこの学園に入れたな。」
と雪野は呆れ気味で呟くが、三人は気にしない。
「入った者勝ちなのよな!」
「ここの試験は記述じゃなく選択問題だったッスから!」
「わ、私はこれでもちゃんとやったぞ!?」
「よし、ミーシャだけに教えてやろう。」
何でだー!!と真早貴とキースは頭を抱えて苦悶する。
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