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「まあそれは分かったが…それならどこでやるつもりだ?」
雪野の疑問に、三人も考える。
「教室はどうッスか?」
まず発言したのがキース。
「こんなうるさい場所で出来るのか?」
雪野の言う通り、Fクラスの教室内はとても騒がしい。
テストについては何とかなるだろう…とあまり深く考えてない者も多いのだ。
「じゃあ…学園の図書室なんてどうなのよな?」
次に発言したのが真早貴。
学園には勉強に励む生徒のため、図書室がある。
様々な問題集や魔法についての本が揃っているため、勉強をするなら普通は最適な場所であると言えよう。
しかしもちろんお喋り厳禁である。
「図書室内じゃ喋れないし“体罰”もできないから教えられないんじゃないのか?」
「確かに喋れな……え?雪野っち今なにか…」
何やら勉強をするときに必要性を感じられない単語を聞いたらしく、真早貴は追求しようとするが雪野は軽く流す。
「ならうちにでも来るか?」
と、ここでまた新たな意見が上がる。
しかしこの発言をしたのは第三者であり、話し合いをしていた四人ではない。
赤いショートヘアーと、勝ち気な性格が特徴的で、雪野とタッグを組んでいる少女…エーリだ。
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