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「いいのかよ?俺が行っても。」
そして発言してきたエーリに雪野は確認をとる。
何故かというと、今まで雪野とエーリは仲が悪かったのだ。
それなのに誘われれば、何かの間違いと思っても不思議ではない。
「別に…魔法を教えてくれるなら雪野は来ていいし、もちろんミーシャはいいぜ。丁度鈴もミーシャを呼びたいと言ってたしな。」
鈴という少女…。
誰だと思う人もいるだろう。
彼女のフルネームは水城鈴。
色白で蒼いロングの髪と瞳を持ち、小学生なのでは?と疑問を抱かせるほどの小柄な体つき。水属性の魔法を操る少女で、雪野のクラスメートだ。
補足すると、ミーシャとタッグを組んでいて、そのためか仲が良い。
「ちょっと待ってほしいのよな!」
「そうッスよ!俺たちの名前が出て来なかった気がしたんスけど…」
と、ここでエーリに呼ばれなかった二人が食い付く。
「いや…お前らがいても邪魔なだけだし。呼んで何か私に得があるのか?」
エーリは雪野とはタッグなので、最初は模擬戦闘のことで問題はあった。
しかし今では少しなら話しもするし、連携を練るなどもしている。
ゆえに魔法を雪野がエーリに教えるなど、険悪という仲ではなくなっていた。
そしてミーシャも同性という事でエーリと仲は良い。
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