21538人が本棚に入れています
本棚に追加
◇◇◇
「は~い皆さん、連絡事項は以上です。今日から試験週間なのでこれで終わりますね。では、テストに向けて勉強を頑張って下さい。」
試験週間…ということで、授業は昼までだ。
なのであれからすぐ昼になり、雪野たちFクラスの担任のルリがHRで連絡を終えてから今日は解散となった。
そして場所は変わって廊下。
雪野たち六人組は教室だとまた騒ぎが起きる可能性があるため、場所を変えて先程の話しをしていた。
ちなみに真早貴とキースも一緒だ。
恥を捨て、エーリに泣きついたため仕方なく許可が下りてここにいる。
「そんじゃ昼食ったらエーリん家に集合でいいか?」
とりあえず雪野が話しを切り出した。そしてうやむやになった勉強会についての確認をする。
「ん?昼なら俺が作ってやるからもう来いよ」
雪野の言葉に、エーリが思いついたように提案する。
この言葉にピクッと隣にいた水城鈴が反応したが、誰も今は彼女を気にしていなかったため気づかない。
「いいのか?お前の屋敷に集まるのに料理まで…」
「ああ。久しぶりに使用人以外に料理を振る舞うのも悪くないしな!」
ちなみに雪野たちはこの時点で命の選択を迫られていたとは知るよしもなかった………
なので鈴以外は、料理を作ってくれるならせっかくだし…とエーリの提案を受け入れた。
いや受け入れてしまった。
これが悪夢の始まりなど気づくこともなく………
最初のコメントを投稿しよう!