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◇◇◇
話しが決まってから直ぐに移動し、昼食をご馳走になる…という訳で雪野たちは今エーリの屋敷にいる。
ちなみにこの時点で、鈴だけは少し用事があるから…と言って街に繰り出したため、昼食については辞退していた。
「そんじゃあ料理が出来たら運んでくるからそれまで適当に座って待っててくれ。」
大きなテーブルと多数の椅子が置かれた食堂につくと、エーリはそう言い残してさっさと台所の方に行ってしまった。
よって残された彼らは暇になってしまい、とりあえず食堂に置かれている椅子に座る。
「どんな料理ッスかね?」
「確かに気になるのよな。まあ鈴たんと一緒に昼食をとれないのは残念だけど手料理を食べれるってのはラッキーだったのよな!」
「私も楽しみじゃのう。」
とりあえず三人はエーリの料理を期待して待つ。
男二人は特に女の子の手作り料理ということで期待に胸を膨らませていた。
しかしそんな中で、一人だけ浮かない顔をしている者がいる。
「………。」
そう、雪野だ。
何故彼だけ違う反応なのかというと、面倒事に敏感というのが関係している。
この屋敷に戻ってエーリが料理をすると言うと、注意して見なければ分からないぐらいだが、一瞬使用人の表情が固まったのだ。
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