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クリス「矛盾しているのは貴様だ。全てを知って、もう私の存在なんて...消えてしまえばいい。」
ジェフティー「クリス...
クリスとして生きなさい。」
クリス「...私に...生きろと?」
ジェフティー「全てを知ったから、貴方は絶望した。なら、もう同じ事はしたくないでしょ?」
クリス「...」
ジェフティー「クリスが今死んでも、また別の記憶、殺戮を繰り返すなら。クリス、貴方自身がそれを止めなさい。」
クリス「...」
ジェフティー「一つ、クリスに謝らなければ成らない事があります。」
クリス「...」
ジェフティー「仲間達は、本当は貴方の帰還を、心から待っています。」
クリス「!!」
ジェフティー「ごめんなさい。
いい?クリス、
もう死は許されない。騎士団長クリスとして、一人の心を持った人間として、生きてみなさい。」
クリス「ジェフティー、まさか最初から...」
ジェフティー「いえ、貴方が本物の化物ならば、全力を持って完全に消滅したわ。でもクリスは心を持っていた。」
クリス「...私は...クリス。」
ジェフティー「そう。
...さあ行きましょう。仲間達の元へ。」
クリス「...死は許されない。私の記憶を変える事などできないが。
未来は...」
ジェフティー「変える事が出来るのが、未来でしょ?」
クリス「ふ...はははははは!!」
ジェフティー「??」
クリス「いや...ふふ...なんだか笑いたくなって...」
ジェフティー「ふふ...」
再び、ジェフティーから優しい光が包み込む。
いいだろう。
血にまみれた記憶。
しかし、私はクリスだ。
誇り高き騎士団長クリスだ。
もう。この記憶は絶対に手放さない。
生き抜いてやる。
クリスとして!!
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