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俺の目の前に広がっているのは……
ついさっきまで戦っていた機体……
バラバラに壊れコクピットが現れた……
そこで赤く染めあげられた人……
見覚えのある愛しい人……
何故ここにいる……何故君がコレに乗っている……
自分の目の前が真っ暗になる……
微かに通信機から聞こえてくる声……
自分の知っている人の名をいくどとなく呼び続けている……
俺はいったいなにをしたんだ………
何故君にこんな事を………
荒れ果てた地……
所々に破壊された機体の破片が落ちていた
「キ……ラ……」
破壊された機体にゆっくり近づく人……
蒼い髪……翡翠色の綺麗な瞳……綺麗に整った顔……今は悲しげに歪んでいる……アスランの顔……
「キラ…キラ……」
何度呼びかけても返事が無い……アスランの頬を滴がつたいキラの頬に落ちる……
「返事を……返事をしてくれよ……キラ……眼を…開けてくれ……」
アスランは動く気配の無いキラを優しく抱き寄せた……
「キラ…キラ……キラァ!!」
2人以外誰も居ない地でアスランは声を張り上げた……
自分の手で愛しい人を殺めたこと……
今まで戦って居たのは……大切な人……
「ゴメン……ゴメン…キラ……」
アスランはキラに何度も謝った……
二度と許しを得ることはできないが……
2人の歯車は何処から狂い始めてしまったのだろう…………
終わり
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