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ガチャ、と扉を開けて一番最初に見たものは、
「「ああ、はにくん来たー!」」
全く同じ顔の二人がエプロンを付けて紅茶を運んでいるところ。
あ、ふわふわのエプロンかわいいな…
「「かいちょー、はにくんやっと来たよー!…ていうか君だーれ?」」
奥のテーブルに座っている夕月に向かって叫んだあと、蜜蜂の隣に立っているすずを見てそろって首を傾げる。
うーん仕種がかわいすぎる。
すずは顔がそっくりな二人を見て口が開いたまま。
「ったくはにー自分で会議あるって言っておいて、何遅れてんだよ」
呆れたように声を出すのは、生徒会補佐の零。
「「はにくん遅刻ー!」」
高めの声で楽しそうに笑いながらお互いのエプロンを外しているのは、書記の双子ちゃん、満と透。
「おい蜜蜂、こいつらの入れた紅茶マズすぎて飲めねえ。早く新しいの入れてこい」
そして前にも書いたとおり、会長の夕月。
夕月が言うにはまずすぎる紅茶を入れた双子ちゃんは反撃。
「「会長ひどーい!エプロン付けてサービスしてあげたのにー」」
「ぶはっ…おい双子、いかがわしい言い方はやめろ!つーかこの紅茶まずっ。一体何が入ってんの…」
二重の意味で驚いた零は紅茶を吹き出した。若干顔が赤くなっている気が。
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