壱話

4/7
前へ
/55ページ
次へ
「ん…」 なんか変だな~、周りがみな着物きてるよアハハハ   「な…なんで…」 と茫然と立ち尽くしてると、いきなり話しかけられた。 「おい」 「はい」 見上げると、顔の怖い叔父さんが二人 「変な着物来てるな、俺達を誘ってるのか」 「絶対にそうですよ、旦那」 「は?違うし、放してよ、おじさん」 「そういうな、死にたくないだろ?」 「ひぃ~、た…助けて」と、あたしは、叫んだ、でも誰も助けてくれない、ただ素通りするだけ… “あたしも、終わりかな”と、思った瞬間   「手、放しや」 と、後ろで声が聞こえた   「誰だ」 「わい?新撰組や」 「な…なに…」 「旦那どうします?」 「お…覚えてやがれ」   と、二人はどっかにいってしまった。   けど、この人今新撰組って言ったよね…江戸?幕末?…タイムスリップ…ま…まさか…ね…ハハハ… どうしよかな   と、考えていたら 「おい、あんさん何者や、長州の間者か…」 「?長州?何?ってか、助けて頂いて有り難うございます、じゃ…」 「おい、待て…」   待てと言って待ちますか、何とか帰らなきゃ、ここ怖い…お母さん、お父さんさん… と逃げた後ろでは…     「(ニヤリ)…あの女、俺から逃げれる訳ないやろ」 と、黒く笑ったのもつゆしれず、コレが二人の出会い…
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

366人が本棚に入れています
本棚に追加