2年5組

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あたしは、ガタッと立ち上がった。 クラス中の視線があたしに集まる。 「お前ら……………… 授業を聞けーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」 かなりの大声に、みんなが耳を塞ぎ、顔をしかめた。 ただ、鮫島 龍だけが平然としてあたしを見据える。 あたしの怒りは最高潮だった。 「一人前に人に命令して… 何様のつもりよ? 仮にも今は授業中、先生の話を聞くってのが普通じゃないの!!?」 「はぁ?テメェ、言わせておけば…」 1人の男子が口を挟む。 「えぇ、もっと言わせていただきます! ったく、1人じゃ何もできないくせに。 ばっかみたい!! 小学生かっての!! 集団で先生に帰れだの、消えろだの、 あんたたちの脳みそ腐ってるんじゃない!?」 はぁ、はぁ、はぁ… い……言った…… 言ってしまった。 今まで黙っていた鮫島 龍が、口を開いた。 「へぇ。俺に喧嘩売ってんのか? 良い度胸だなぁオイ?」 目が据わってる。 こ……怖いっ あたし、とんでもないことしたかもしれない。 でももう、後には引き下がれない。 あたしらしく、突っ込んでやる…!
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