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桜の花びらがヒラヒラ舞い落ちる。
太陽の光が花びらを照らし、空から星が落ちてきたかのように。
そんな快晴に気分が高揚するのを感じながら、あたしはうーん、と背伸びした。
「良い天気っ♪ね、明里!」
隣で歩くのは、あたしの古き親友、堂本 明里(ドウモト アカリ)。
中学校からの付き合いなんだよっ
「………」
「また今回も同じクラスだと良いねぇ♪」
「…………」
「去年は楽しかったなー♪みんな面白くって!」
「……………」
え。痛い子??
うぅ…だって、明里返事してくんなーい。
あたしがメソメソしていると、ようやく明里が第一声を発した。
「…黙って。メソメソするな。うざい」
「うぐぉっ!?」
あたしは30のダメージをくらった。…わけではないが、ダメージは確実に負ったはずである。
これが親友に対する仕打ちなんだろうか…。
え?友達以下??
うるさーい!泣
「明里…。学年トップのあなたに言うのも恐れ入るんですが……」
「そんなら、黙ろう?」
そんな満面の笑みで…
怖いっす。
「えっと、今日から新学期だよっ!高2だよ!?クラス替えだよぉー!!?」
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