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あいつに喧嘩を売った翌日。
あのあと、鮫島 龍は
『ま、せいぜい俺を更正できるように頑張れば』
と良い残し、子分たちを引き連れ、教室を後にした。
子分たちってのは、絵里香、琢磨、その他。
そういえば、
『今日も海斗は来てないのか』
って言ってた。
………海斗?
だれ?
ふと疑問に思ったが、まぁあいつの連れなんだろうという程度に終わった。
「明里ぃ~~」
あたしは明里にしがみついた。
今、愛しの明里と登校中!!
この時間が、唯一の安らぎのときである。
どうせ学校に着けば、嫌でも鮫島 龍に会わなければならない。
ふん、あんな奴の顔なんて拝みたくないけど!
「何よ。」
明里はあたしを剥がそうとする。
「憂鬱だよー…」
学校に行くのが。
いくら昨日あんなに強気だったって、
一晩寝れば自分の浅はかさに気付く。
何やっちゃったんだろ…
「あんたが鮫島に喧嘩売ったんだから、諦めなさい」
明里、今日もクール&ドライでカッコイイです…
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