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………………
ブン…ッ!
ジャリ…
ブン…ッ!
どれくらい振ったのかは
もう数えていなかった。
ひたすら
打席をイメージして
振っていた。
ジャリ…
ブン…ッ!
大「フゥ…、ちょい休憩…;」
近くのベンチに腰を下ろした。
…眠くなるどころか
余計目が覚めた…って
感じ…だな…;
まぁいっか、と
半ば諦めて
空を見上げた。
丸い月の光が
グランドを照らす。
おかげで
照明が無くても
十分見える。
やけに明るいなぁ…
こんなに月って
目立つ物だったっけ…?
…そういや 月なんて
気にしたの
初めてかもな…。
うっすらと濡れた肌を
風が撫でていく。
火照った体が
丁度 冷やされて
気持ちが良い。
でも…
大「明るいけど…
この薄暗さが
また何か出そうな
雰囲気なんだよな…;」
??「…何してるの…?」
大「………。
Σのわぁぁあぁっ!!?;」
??「Σ―…っ!?;」
後ろから
突然 女の声。
不意をつかれ
すっとんきょうな
悲鳴をあげてしまった。
大「ゆ…、唯か…?;」
.
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