最悪な日

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30分歩き続けさすがに疲れて目にとまった公園のベンチに座る。 足をとめただけなのに不思議なことに怒りは悲しみに変わっていった。 「誕生日…だったのに」 「3股なんて」 「気付かなかったなんて」 出る言葉は気がつかなかった自分へのふがいなさの言葉ばかり。そして、大人の仲間入りの歳に発覚した事実。 悲しみから抜け出せず何も考えられなくなり始めていた。 追い打ちをかけるかのように振り出した雨。 「一緒に…泣いてくれるの?」 空を見上げながら呟いた。 涙が雨に混じっていく。 雨は答えるかのように激しさを増しいつしか土砂降りに変わっていた。 どのくらいそうしていただろう。 土砂降りの中、やっと帰らなければと気付きまた歩き出した。 歩き出せばまた悲しみに埋め尽くされただ流れ出る涙を止めることも出来なかった。
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