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時は変わって江戸幕末。
万事屋銀ちゃんこと坂田銀時は、応接間のソファーにもたれてテレビを見ていた。
テレビに映っている映像には、花野アナがどこかの研究所の前で中継をしていた。
『ここ…茶の湯研究所は、先週研究長兼所長である茶の湯博士が攘夷過激派の鬼兵隊に拉致されてから、武装警察真選組により関係者以外立ち入り禁止になっております』
「…久しぶりの鬼兵隊事件ですね銀さん;」
万事屋の雑用係である地味メガネ志村新八が、銀時に話しかけた。
「そうだな…ったく何考えてんだろうなぁ高杉ちゃんは…」
イチゴ牛乳を飲みながらダルそうな声を出す銀時。
この話しに興味を持ってないご様子。
「何でもこの茶の湯博士、新しいからくり製作をしてたらしいですよ?」
「それおとといお前から聞いた…」
「で、僕の予測だと…そのからくりの存在をなんらかの方法で知り、高杉はそれを利用して破壊活動をしようと茶の湯博士を拉致したと思うんですよ」
「…あ、今日てんびん座5位かよぉ」
もはや新八のトークはシカトだ。
「ちょっとお! 聞いて下さいよぉ!;」
「うるせぇなぁ、面倒な事考えんじゃねぇよネガティブメガネ。
ていうか今回俺この事件に関わり無いじゃん。 真選組が関わってんじゃん。
今週の銀魂はマヨかサド達の話しになるっしょ」
「ジャンプの主人公の癖に、こんなシリアス事件の主導権奪うどころか諦めちゃったよ;
そんなアンタはネガティブ天パーだろ」
「あのなぁパチ君、なんでそんなにシリアス展開求める訳?
んなこと言ってると本当に面倒な事に…『ドゴォオオンッ!!』
突然どこかの部屋から何かが落ちて壊れる音がした。
「ぎゃああッ!! な…なんですか今の!!」
新八が慌てふためく。
「ほらぁ俺の言った通りじゃねぇか!
お前が変な事言ったから本当に面倒なことが起こっただろ!!
お前が流れ星に変なお願いしたから変なもんが落ちてきたじゃねぇかッ!!」
「そそそそんなこと言われてもぉッ!!;」
「お前見てこい! 責任はお前にある!
行って捨てて来い! エロい姉ちゃんだったら許す!」
「エロい姉ちゃんなんか落ちねーよ!」
いやいや言いながら新八は結局音がした部屋へ行くことになった。
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