第一章:前田の風来坊

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新八はお茶を慶次に差し出した。 「あの…慶次さんどうしちゃったんですか?;」 銀時にたずねる。 「どうやら本物の前田慶次みたいだ…。 ここが未来だと知ってすげぇショック受けてらっしゃる」 「家康も利家もまつ姉ちゃんも居ないのか…」 夢吉が慶次の様子を心配そうにうかがう。 「なんだか可哀想アル」 「そうだな; なぁ前田さんよぉ、大丈夫だって。 いつかまた元の時代に戻れるって」 慶次を慰める銀時。 「僕らも慶次さんに協力しますよ!」 新八も慶次を元気づける。 「そうアル! 私達は万事屋ネ! 必ずお前を元の時代に戻してみせるアル!」 神楽が胸をポンと叩く。 「よ…万事屋さん…」 「…協力するから何両か金だせよ?」 「恩に切るぜ! ありがとな!」 慶次は深々と頭を下げた。 夢吉もテーブルの上で慶次の真似をする。 「慶次さん、ご飯や寝床は僕の道場を貸しますよ」 「本当かい!?」 「はい! いっぱい慶次さんの時代について話してくださいよ♪」 「合点合点!」 「おぃ新八ぃ、ご飯ってお妙のご飯を食わせるのか?」 「食わせませんよ;」 前田慶次、万事屋に参上 -
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