第二章:竜と鬼とドSとゴリラと

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「どわぁあああッ!!」 「うおぉおッ!!」 『ドオォォオンッ!!』 「ッつうぅぅ…;」 「大丈夫ですか政宗様っ…;」 「Noprogrem…; それより、一体何が起こったんだ?」 「分かりませぬ…;」 「あの船の光に包まれて…それからが分からねぇ…。 そんで…この建物は…」 「誰かの敷地内かもしれませぬ…。 もしや捕らえられたかッ…!」 「ぃや…それはねぇ……空にshipはねぇし、屋根は穴が開いてる…。 ここが牢屋なら随分simpleな逃げ道だぜ」 奥州の独眼竜こと伊達政宗とその右目である片倉小十郎は、長篠に現れた謎の船が放った光を浴びて、どこかの建物に落下したのだ。 これは前章の前田慶次の件と同じだ。 「とりあえずここを出ましょう。 あまりここに居てはお住まいの方に迷惑をかけます故…」 小十郎が立ち上がり、辺りを見回す。 「政宗様、立てますか?」 「…あぁ立てる……Σ…伏せろ小十郎!」 「何ッ!?…Σうぉッ!!」 刹那、後ろから銀色に光る尖鋭な物が、小十郎に襲いかかってきた。 小十郎はそれを瞬時にかわした。 「刀!?……敵か!」 振り向くと、刀を構えた黒い姿の侍が居た。 小十郎も刀を抜く。 「黒い侍だと…!? てめぇ何者だッ!!」 「何者だと……? 勝手に落ちてきやがってよく言うぜ…」 黒い侍はドスの効いた口調で返してくる。 だがこの侍の声、小十郎には聞き覚えがあった。 「誰だと言ったお前が名乗れ…てめぇ、何者だ…」 再び侍が小十郎に尋ねた。 やはり小十郎には聞き覚えがある…。 この口調…声……明らかに筆頭、伊達政宗の声だ。 だが政宗は小十郎の横に居る。 「…おぃ小十郎…」 またドスの効いた声。 今度は政宗だ。 「ど…どうなさいました…政宗様;」 「ここは大人しく刀を鞘にしまえ……」 「なんですと!?……Σッ!?」 小十郎と政宗は、既に黒い侍達に囲まれていた。 「迂闊だった…不覚;」 小十郎は刀を鞘にしまった。 -
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