出会いは必然に

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ある時レンは恋をした。 相手は柵越しに出会った少女。 とてもとても美しい少女だ。 レンは幼くして獄舎にいる。 恋を知らなかった── 胸の内に流れ込んでくる物… ふわふわと身体が浮くよう。 胸がキュッと締まる。 なにより、「セツナイ」── 自由が無いうえ、汚い服に汚れた過去、罪がある僕。 真っ白なワンピースに真っ白な帽子で可憐な君。 とてつもない「サガアル」── ──「セツナイ」 この感情、嫌だ。 僕の胸を圧迫して、苦しめ悩ます。 僕は迫害を受ける。 なぜ僕は罪を犯した!!、 どんなに嘆いても血濡れた過去は消し去る事はできない。 出来る事ならきれいな姿で君に逢いたかった!  
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