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僕が初めて思いを乗せて紙飛行機を飛ばした日から、
幾日も、幾月も、
あのひから毎日
交わした紙上の会話。
僕は君に返事を書くたびにワクワクし、ドキドキする。
君はどんな思いでかいてるのかな?
少しのドキドキを感じてくれてるのかな?
そんな事を夢見ながら
僕へと飛んでくる君の紙飛行機が
僕の「ヨロコビ」──
だけど…
ヨロコビは一瞬にして散る。
僕に突然告げられた、
君からの知らせの文──
私、遠くに行くのよ…
だから バイバイ バイバイ
呼んだ途端に目から溢れ出る僕の涙。
それは頬を伝い落ち、冷たい獄舎のコンクリートをぬらす。
今まで囚人という肩書きで、散々苦しみながら生きてきた僕にもこれほど悲しく、苦しく、泣いた日は無い。
君のおかげで僕は退屈
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
だった毎日が楽しい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
明日が来るのを待ち遠
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しく思うようになりま
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
した。ありがとう。全
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
部、君のおかげです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ごめんなさい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私‥もう文通は出来な
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
いの。遠くへ行くの。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もう、時間がないの。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
短い間‥だけど、貴方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
に逢えて良かった。あ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
りがとう。さよなら。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
また、逢いましょう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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