出会いは必然に

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君がいればこんな囚人という苦しい運命を背負った僕も変われる気がしたんだ… 名前も声も、何も知らない君と出会って未来が輝いた気がしたんだ。 こんな囚人にもいつかは自由になって君と笑って話し合えるのを夢見たんだ。 だけど‥‥ どうしても越えられない柵。 君を、 呼ぶことも、 追うことも、 僕には‥出来なかった。 終には看守に君との文が ──バレテシマッタ。 「返せ」と暴れる僕の両腕を拘束し、一人の看守が文を読む。 読み終わった後の看守どもの人を嘲笑う笑い声。 そして一人の看守が文を破り捨てた。 ───『僕と君との恋文』 「ぅうぉぉぉおお!!」 バキッ 僕は破り捨てられた文を見て頭に血が昇り、一人の看守を渾身の力で殴り飛ばした。 直ぐ様周りの看守に拘束される僕。 心で思うのは君への謝罪 ──ごめんね。 名前も知らない君へ。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 遠くへ‥行くんだね。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 一生頑張っても僕には  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 行く事が出来ないとこ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 何だろうね。でも‥僕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ はまた君に逢える気が  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ するんだ。こんなバカ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ みたいな考えが現実に  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ なればいいのに‥‥。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
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