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今年の桜は遅そうだ・・・
とまだ肌寒い中、
九朔はオレンジ色のダッフルコートに身を包みながら、
溜息をついた。
今日は自分を可愛がってくれた先輩方の卒業式がある。
九朔は式に出席はできないが、
せめて式が終わった先輩方を送りたい、
と思って学校へと急いでいた。
式の終わるちょっと前位の到着を考えていたのだが、
校門を潜ると、卒業生らがすでに講堂から出てき始めて、
各々別れを惜しんでいる所だった。
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