絶望

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 そしてついに長岡の死から1週間がたった……。  長谷川は発見された。……そう、人体模型の様な痛ましい姿になって。もちろんたが、声帯も消えていた。  私は長谷川を助けるためにあれこれ手を尽したが、結局彼は死んでしまった。なぜ彼があのタイミングで旅行に出たかはわからない。死人は何も語らない。死人の意思は遺された者の想像に過ぎないのだ。とにかくもう知る由もないことだ。ただ私は長谷川の死をそう簡単には受け入れられそうにはなかった。  私はやつれていた。長谷川が殺された。次は私だろう。長谷川の死も悔やまれるが、私もそう悠長にはやっていられない。  だが、このままでは私が長谷川の皮を被った何かに殺される前に過労でお陀仏である。私は警察署で事情を聞いたあと、帰って死んだように眠った。
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