プロローグ

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サラダを綺麗に盛り付けて 朝食の完成だ… 「さてっと」 次の仕事は妹達を起こす事 まずは小学3年の妹だ… 「起きろー朝だぞー」 ………… 「起きろー!朝だぞー!」 ………… 「起きんか!!」 ゴンッと鈍い音が部屋に響く。 「いったーい…ふぁ! おはようお兄ちゃん!」 「おはようマイシスター」 今、布団の中で満面の笑顔で 笑っているのは次女、 柊苺花(ひいらぎまいか) どんぐり眼の可愛い妹だ 「顔洗って待ってな すぐに立夏起こしてくるから」 「わかった!」と元気いっぱいの妹は言われた通りに手洗い場に走って行った。 「さて…」 問題は次だ…立夏、我が家の 破壊兵器…そいつを起こすのは至難の技だ 「立夏さ~ん…朝ですよ」 「うるさい!死ね」 これが兄妹の会話だろうか? 「兄ちゃんに向かって 死ねはないだろ…ご飯食べる だろ?」 「持って来て…」 小さく布団の山が動いて 立夏が顔を出す 「駄目だ!ちゃんと来い、 今日は野菜炒めだぞ~」 「ウザい」と言いながらも 布団から出てきて 「おはようお兄ちゃん…」と 小さな、本当に小さな声で 囁いて部屋から出て行った。
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