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朝食を食べ終えて
苺花の髪を結んでやって
家族全員で歯を磨く
この一連の動作が
両親が亡くなってからの俺の
日常だ。
「じゃあ行ってくるぞー」
「行ってくるねお姉ちゃん!」
俺と苺花は学校に行く…
立夏は今日も学校には行かないらしい
「ハイハイ行ってらっしゃい」
面倒くさそうに手を振りながら立夏はさっさと部屋に戻って
行った
「あのね!今日席替えが
あるんだよ!」
「友達と一緒の班になれたら
いいな」
「うん!」そう言って苺花は
通っている近くの小学校に
走って行った。
「俺も行くか」
俺の通っている高校までは
徒歩で30分とかなり近い
今日も歩いて高校を目指す
「お~い隼人!」
名前を呼ばれので振り返ると
そこには小、中、高と長い
付き合い、いわゆる腐れ縁の
木下大和(きのしたやまと)がいた
「おう木下おはよう」
「おはよう!ってそれどころ
じゃない!知ってるか?
今日、うちのクラスに転校生が来るんだって!しかも女子」
朝からハイテンションな木下は俺の肩を叩きながら
「女子だぜ女子!しかも
噂じゃあかなりの美少女なんだってよ!」
「そりゃあ楽しみだな」
別に女子に興味なんかないし
(言っておくが俺はホモじゃあないぞ)どうでもいい話だった
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