イツモノニチジョウ

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「お、俺木下大和! よろしく高野さん!」 木下がいままで見たことの無いような笑顔で転校生にアピールしている 「木下!お前は座っていろ! え~と高野の席は…」 転校生の座る席を探して キョロキョロしている先生と 目が合う 「じゃあ柊の隣でいいな」 「は、はい…」 先生に案内されて転校生は 俺の右隣の席に着く 「よ、よろしくおねがいします…え~と…」 「柊、柊隼人、よろしく 高野楓さん」 「よ、よろしくお願い…します…」 緊張しているのだろうか? 高野は顔を真っ赤にして うつむいてしまった 「さーてじゃあHRを終わる」 先生がそう言うと クラス委員長が号令を掛ける 「起立、令、ありがとうございました!」 号令を掛け終わると先生は 職員室に戻って行った。 先生がいなくなれば教室は たちまち騒がしくなる 「高野さんってどこから来たの?」 クラスの中でも存在感がある 女子、早川(はやかわ)が高野に聞いている 「え、え~と静岡です…」 ちなみにここは東京です、はい 「静岡!いいな~私も 行きたーい」 「何もない所ですよ…」 と自信なさげに高野は呟いて いる ってこんな事している場合じゃない!俺は長谷川に聞くん だった! 俺の事好き?ってな!!
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