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――――――…
時計はもうすぐ8時を指そうとしていた。
妹がもう一度寝るとふとんの中へ再び戻るのを見てから洗い物をして、シャワーを浴びた。
鎖骨にただ1つある赤い印が目に入る。
……つけないでって言ったのに。
強くこすっても薄れることのないそれは、キスマーク。
………今の高校生って恐ろしいな。
軽く苦笑しながら体についた泡を流す。
『―はい、もしもし』
「もしもし?智子ちゃん?」
『遥奈さん?!』
「昨日はごめんね?」
『びっくりしましたよ! まさか愛奈が風邪で来れないからって、遥奈さんがくるなんて。』
「へへ…。ちょっと若い子と遊びたかったのー」
と甘えた声を出してみる。
しっかり者の智子ちゃんは愛奈の親友。
あたしも個人的にすごく好き。
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