1-2.アオヤマタツキ

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………。 よくみるとこいつ、ぶさいくだな。 ばかみたいに化粧塗りまくって。 そう思うと、 「……あ」 本当に、俺の体は素直だと、つくづく嫌になる。 今に限っては、そんなことはないのだが。 「っ……最低!ばか!」 「仁美、もうおまえとはしねぇ。たぶん、たたねーもん」 その顔は、悔しさと怒りで、まるで鬼。 女ってほんと怖えーよ。 「そんなヤリチンと二度とするかっ!」 今までの仁美からは考えられないようなセリフを吐いて、部屋を出ていった。 「……ふぅ」 小さなため息を吐く。
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