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4月。
桜の蕾も開き始める。
だんだんと朝も暖かくなり始めて、心地よい眠りにつける。
――――……
「愛奈っ!!!!」
「ふゎあっ!」
耳元での大声に飛び起きた。
「やっと起きた。」
「しょーがないよー。春だもん」
えへへ、と笑う。
それを見て、姉、遥奈はため息を吐く。
「しょーがなくない!」
ものすごい剣幕で姉の指さす先には、時計。
「はっ?!」
針はこのままでは確実に遅刻することを指していた。
入学早々に遅刻なんて…。
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