2-1.信号

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4月。 桜の蕾も開き始める。 だんだんと朝も暖かくなり始めて、心地よい眠りにつける。 ――――…… 「愛奈っ!!!!」 「ふゎあっ!」 耳元での大声に飛び起きた。 「やっと起きた。」 「しょーがないよー。春だもん」 えへへ、と笑う。 それを見て、姉、遥奈はため息を吐く。 「しょーがなくない!」 ものすごい剣幕で姉の指さす先には、時計。 「はっ?!」 針はこのままでは確実に遅刻することを指していた。 入学早々に遅刻なんて…。
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