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☆鈴架side☆
「鈴架!」
私は古賀鈴架(こが りんか)
「あっ!梨杏!」
私を呼んだこの女の子は山本梨杏(やまもと りな)
梨杏は私の友達。
「あたし達…クラス別れちゃった…」
そう言った梨杏の顔は今にも泣きそうだった。
「ちょっ!梨杏?どうして泣きそうなの;;クラスが別れたくらいで…「違う!勿論、鈴架とクラスが違うのも嫌だけど、鈴架のクラスに…アイツがいる…。」
私の話を遮って梨杏はそう言った。
「アイツ?」
「菅野渚(かんの なぎさ)のこと。鈴架知ってるでしょ?」
「…知らないよ?」
「……いや、絶対知ってるよ?」
私の言葉を聞いて梨杏は一瞬何故か固まった後、急に真剣な表情を浮かべながら言ってきた。
「ううん。知らないよ?」
「…じゃあさ、鈴架。無口で一番怖いって言われてる人わかる?」
「…うん!それは知ってるよ。」
「んー、そっか。なら言わなくていーかな。」
「なにを?」
「なんでもない…きっと口で言うより見た方が早いよ」
そんな事言われると気になるんですけど…
「……取り敢えず教室行こっか。あたしも鈴架のクラスに行くから。…鈴架は1組だね。」
私は梨杏の言葉に「うん」と頷いてから梨杏と一緒に私のクラスに向かった。
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