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「ここだね。」
「そおだね」
私達は今1組の教室のドア前にいる。
「入ろっ。梨杏。」
「うん」
ガララ…
へ?
「鈴架!前!」
私が開けた訳じゃない。
私が開ける前に誰かがドアを開けたんだから。
「…邪魔なんだけど」
「…Σごめんなさい!」
私が謝るとその人は何処かに行ってしまった。
「鈴架…今の人知らない?」
「…何処かで見たことあるよーな気がするけどわかんない!」
「そう;;」
梨杏は何故か変わったものを見るような顔で私を見ていた。
「どうしたの?」
「あ…ううん。なんでもない…あたしのクラス3組だから来てね♪」
「あっ!うん!」
「じゃあ、鈴架も大丈夫そうだしあたしは自分の教室行くかな」
「うん!梨杏ばいばーい」
「ばいばい♪」
私は梨杏が言った事が気になったけどそれほど気にしないようにした。
この後驚く事になるのだけれど。
―キーンコーンカーコーン…
梨杏が教室に戻って何分か経ってからチャイムがなった。
みんな席が解らず立っている。
そんな時に…
ガララ…
「おっ!なんで立ってんだ?座れ座れ」
先生らしき人が入ってきた。めちゃチャラそうだけど…。
「先生!席が解んないんですー;;」
女の子が先生らしき人に向かってそう言った。
「ぁあ!忘れてた!!…って事で適当に座ってくれ!」
先生がそう言うと「はぁい」とみんなが言って座り始めた。
私は…
どこでもいーや。
梨杏は違うクラスだしあんま仲がいい人いないし。
「あ。待った。やっぱどこでもいーけど一列一列男女交互に座って。」
それを聴いてみんなは座り直し始めた。
隣は男子かぁ。
私のクラスは全員で32人。
机は一列に4個ずつ置いてあるから八列ある。
女の子は左側に
男の子は右側に座り始めた。
私は前の席は嫌だから窓際の方の一番後ろに座った。
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