終わる平和

11/12
前へ
/43ページ
次へ
「空軍に入るというなら私が手続きはしておこう。いいかい、死ぬんじゃないぞ。この約束は必ず守ってくれ。それと…」 ここまで言うと公爵は軍服の短剣を外しはじめた 「これは餞別だ。持っておきなさい。私はいつもそばにいる。そう思っていてくれ。じゃあ、私は行くよ。また会おう」 公爵はそこまで言うと運転手と共に格納庫を出て行った。 彼女は父から受け取った短剣を強く握りしめながらそれを見送った
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加