プロローグ

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季節は夏の始まり 6月。 桜はとっくにピンクを終え、今は緑と化していた。 しかし、ある一本道に一つだけ緑に紛れた金。 翼「ここをまっすぐ行けば、鷲咲高校か…♪いやいや、ここまで来るのに一時間もかかるとは思わなかったね!タクシー使えばよかった。」 金色の髪を風になびかせ、立ち尽くす男。 この男こそ、この物語の主人公 渡部翼である。 翼「ふふふ。ついにここから、俺の新しい伝説が始まるんだな♪待ってろ!ザキ高!」 待つも何も、時刻はすでに9時である。 とっくに遅刻だ。 翼「なは♪転校初日から遅刻なんて、俺様目立っちゃうじゃん♪モテモテになったりして♪」 翼は一人ウキウキしながら、鷲咲高校への一本道を歩いていった。
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